昨日は連発

「連発」と言っても、「関東大学奇術連盟発表会」の意味です (^.^;)

昨日は今年最後のマジックのイベント、関東大学奇術連盟の秋の発表会に行き、ショー(なのか? ;p)の後は、いつもの通りの年寄りメンバーで飲んできました。

「連盟」と言えば、僕が学生の頃(もう35年くらい前ですか・・・ (^.^;))から「どこか品が無い演技が多いな」という印象を持っていたりはしたのですが、一方で連盟に入れない(?)大学のクラブが集まって「マークル」という団体が作られたように、「良きライバル」でもあったと思います。(「品が無い」は、「ライバル視」の現れだったのかもしれません?)

それが今ではマークルは無くなってしまい、うちのクラブも連盟の一員となっているわけで、時代は変わったと思いますが、何よりも一番変わったのは「観客の質」かもしれません。

昔から「品の無い」掛け声とかは気になっていましたが、それでも演技開始前の「◯◯さ~ん!」という声援程度だったと思います。それも大嫌いですが、それすら「まだかわいい方」と思えるくらいに、うるさいし、他の観客への迷惑を考えていないし、「お前らは幼稚園児か?!」と思えるほどにレベルが低い・・・ (-.-;)

肝心の「ショー」の方は、もともと加盟各大学の発表会から選ばれた選りすぐりの演技の「寄せ集め」の発表会であるため、マジックの技術のレベルは高いものが多いけど、「ショー」としての全体の構成のデキは期待できない・・・

とは言うものの、数年前に司会者が「不思議な館の『人形』コレクター」という設定で、各演者を「自分が集めた人形達」という紹介のしかたをしたものは、その設定と演技の「クサさ」は気になったものの、バラバラな全体をうまくまとめ上げるのに成功したケースがありましたが、今回は司会者が「占い師」という設定で、手に持った大きな水晶球に写る「タロットカード」として演者を紹介するパターンで、うまくまとめていました。

この司会者、演技的にも(「占い師」と「コレクター」では「クサさ」も違いますが (^.^;))良かったし、発音も明瞭で、とても良かったのですが、「タロットカード」と言っていながら、「春のカード」とか「闇のカード」みたいな、タロットカードには存在しないカードになぞらえていたのは惜しかった!

小アルカナまで使えば、かなりうまくこじつけられるのではないかという気はするけど(そもそも、まんま「ウォンド」な「棒」とかもあるし :)、比較的知られた大アルカナ22枚になぞらえるだけでも、なんとか出来たのではないかという気がします。僕ならこんな感じに(無理やりでも)なぞらえると思います。(カードの表面上の図柄のイメージ(ライダー・ウェイト版)からこじつけたものと、占い上の意味合いからこじつけたものが混在しています (^.^;))

  • フラワー:太陽
  • シンブル:力
  • ペイント:死神
  • ウォンド:隠者
  • トス・ジャグリング:正義
  • 四つ玉:月
  • メリケン:愚者
  • ゾンビボール:悪魔
  • カード:戦車
  • ディスク:星
  • マスク:恋人
  • リング:運命の輪
  • 四つ玉:世界
  • ハト:魔術師

やるなら徹底してこだわって欲しいと思うし、こだわりがないなら「『タロットカードが』映しだされます」などと言わずに「カードが映しだされます」にすればよかったのにと思うわけです。

マジックの方も同様に、「純粋にマジシャン」としての「役柄」に徹しきっている演者はともかく、ストーリー性があるように見える演者は、ストーリーの整合性を徹底して欲しいです。

例えば、奇しくも二人も出演していた四つ玉の演者、どちらもストーリーを意識したルーティンをつくろうとしているのに(そして、それは非常にうまく演じられていたのに!)、「四つ玉のパート」になったとたんにストーリーにまったく関係のない、「四つ玉を演じるマジシャン」にしか見えない演技になっていたのは、本当に残念でした。

メリケンの演者も、なかなか良い演技であったとは思うのですが、彼がいったいどういう立場の人間というのを演じようとしていたのか、彼が演じていたシチュエーションは屋内なのか、屋外なのか、彼は何をしようと登場し、「ゴミ」を見つけたことにより「何をしよう」として、結果何が起きて、どう感じていたのか??ということが、全然伝わってこなかったのが残念でした。

その点、ゾンビの演者は徹底してストーリーを演じきり、特にエンディングの演出は、マジックというよりも、サスペンスものの定石を見事に再現してくれて、本当に素晴らしかったと思います。

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