7(その1)
日本から帰る前日、浅草と柴又に行ってきた。
日本に行く前に、「どうせ昼間は暇ができそうなんだから、鎌倉辺りまでお散歩に行って、お昼食べてこない?」って言ってたのに、到着早々風邪をひいたり、調子が少し良い日は天気が悪かったりで、結局最後までどこにも行けずにいた。「東京周辺の散歩道」など、ムック本の写真で見ると、鎌倉でのお昼ご飯には心惹かれるものがあったのだが、この日もKimiが昼まで用事があったので鎌倉は諦めて、浅草辺りでご飯を食べてから柴又に行こうという話になったのだった。

なぜ柴又かって?それは私が「寅さん」のファンだからである!(って別に威張ることじゃないんですけど(^.^;))
いや?!!映画を見て、昔っから柴又にはぜひ一度行ってみたいと思ってたんだけど、行く機会が全然なかったんだよね。今回わざわざ(ってくらい遠かった(^.^;))行ってみて、すごくよかった??♪

でも、とりあえず、まず浅草。
渋谷から銀座線で行くと、直行で行けるんだけど、ちょっと時間がかかったのだった。(^.^;)地下鉄の車内で、朝買ってきたガイドブック「下町の味ベストセレクションガイド」(講談社)を見ながらどこでお昼にするかを決める。深川飯のおいしそうなお店は、時間的に無理そうだったのと場所が遠そうだったのでパス。(場所も浅草に限定していたわけではなかったので、行きやすそうならどこでも良かったんだけどね)2人とも馴染みの薄い場所なので、どの写真を見てもおいしそうだし、何を食べるか迷いに迷った。最終的にはタンシチューと天ぷらとどっちにするか、写真だけでは決めかね、お店を見てみることに・・・

仲見世の混雑を抜けていくと、角にはなんとマツキヨが・・・!!う?ん!(^.^;)悪いけど、なんかしっくり来ない・・・(前に、熱海にファミレスがしっくり来ないって聞いた時には、そうかな?って感じたんだけど、地元の人にはピンと来にくいのかもしれない)
最初見たのは、洋食屋さんの方。「こんな感じだね」とお店の前を通りすぎ、次に天ぷらやさんに向かう。

「あれ?お店がない?」と一瞬思ったのは勘違いで、通りから少し奥まった所に風格のある立派な玄関が・・・「なんか、接待で使いそうな高級そうな感じだね。」とりあえず、お品書きでも見ようかね、とお店の前まで行った途端、「いらっしゃいませ??!!」と、閉まった扉の向うから声がかかった。「し、しまった!これでは引き返せない・・・」まるでアリ地獄のような店じゃ、とびびって中に入った。
「テーブル席と座敷とございますが、どちらになさいますか?」と聞かれ、たしか、お目当てのかき揚げ丼はテーブル席でしか注文できないのを、やっと思い出した。「あの、テーブルの方でお願いします。」

ビールとかき揚げ丼を注文した。エビ、貝柱、青柳の入った厚みのあるかき揚げで、揚げ方がカリカリ過ぎても軟らかすぎてもいなくてすごく美味しい!(高いけど)魚介類の甘さとうまみが、揚げた熱でよく出てきている!!(高いけど)
カリフォルニアに住んでいて良かったなぁと思うのはこんな時で、日本だとどんな高級な所でも(逆にそう言う場所は、喫煙者が多いのか?)禁煙のレストランはほとんどないので、食事中に味がわからなくなってしまうことも多い。この時も、左隣にカップル(食事が済んで、おしゃべりしながら煙草を吸い続けてる)、右には、「おねーさん、今年の祭りはいつだい?えっ?6月の半ば?そんなんじゃなくて、何日かはっきりした日がわかんないの?」と聞いてるうるさそうなオヤジ(で、こちらもタバコをふかしてる)に囲まれ、カップルが席を立った時にはホッとしてしまった。(^.^;)

そして、食事が済んだ私達は柴又へ急ぐべく駅へ向かった。途中、人力車に乗った花嫁花婿に出会う。交差点でちょうど車が止まったので、「おめでとうございま?す♪」と声をかけた。あれは恥ずかしそうだなぁ。(^.^;)

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