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1/28(火)、Varekai を見に行ってきた。ウェブで San Nose に来ると言う情報を知り、去年のずいぶん早い時期にチケットを申し込んでおいたのだ。
お昼に Kimi に迎えに来てもらい、夕方まで持っていった本を読みながら Kimi の会社で時間をつぶし、20:00からの開演にあわせて19:00過ぎに会社を出た。

会場のテントまでは会社から20分ほど。昨夜のうちに、Kimi が下見をしておいてくれたので、迷うこともなく到着。
入口が3つのテントに分かれていて、入る前にパンフレットとCDを現金で買っちゃったんだけど、後から気付いたら、テントの中でも売っていたのだった。しかも、そっちのはカードOK。二人ともあんまり現金を持っていなかったし、中で売ってるポップコーンや飲み物が CASH Only だったから、パンフレットとCDに現金を使っちゃったのはちょっと失敗だったかも・・・(^.^;) (あとから、ワインを買うのに、「2杯ずつならかろうじてOK」なんて、考えずにすんだもんね。(^.^;))

Cirque du Soleil では、"O" もそうだけど、「生」をとらえたものが多い気がする。Varekai というのは、"Wherever"って意味らしいんだけど、どこにでもドラマがある、世界が広がっているということなんだろうか。今回は舞台の上を草地に見立て、長い竹が草のように無数に立てられている。その中でたくさんの生命が息づいている。熱帯雨林なのかその辺の草っ原なのかはわからないけど、そこにはたくさんの虫たちが住んでいて、いろいろな出来事が起こる。突然鳥が飛んできたり、死にかけて落ちてくるのがいたり、蛹から美しく生まれ変わったり。小火があったり、あるいは、雨が降り、水溜りができるとそこに新たな命が誕生したり・・・ 人間の世界と同じように、恋して結ばれるカップルもある。
そうした生と愛、転生のドラマを、昆虫の世界を通して見せてくれたのが、今回の Varekai の舞台だった。

これまで見てきた"Saltimbanco""Alegria" "Mystere" " La Nouba" "O" などに比べ、お笑いの要素も多く、元気がいいというかノリがいいというか、音楽もテンポが早めだし、衣装も派手で、見ていて飽きのこないステージだった。
特に面白かったのは、男女二人組のピエロ。コミカルマジックあり、掛け合いのお笑いありで、まるで Med のアニメータと言ったら、失礼だけど・・・(^.^;)

サーカス的な演技自体は、相変わらずすごいんだけど、特に今回個人的に良かったと思ったのは、最初に出てきた男女二人組。小柄な女性が、まるで人形のように軽々と振り回される。その後の、足でパートナーを投げ上げる演目もよかった。それからジャグリング。走りながら、そして口を使ったり頭を使ったり、すごくテンポが良かった。
舞台自体はラスベガスと違って固定じゃなく、テントだし、それほど広くない代わりにすごく間近で見られて良かった。そのためか、衣装がはっきり見えて、他の公演の時のよりも華やかに感じられた。

いつも思うことだけど、彼らの演技を見ていると、オリンピックって所詮素人なんだな、と思っちゃう。もちろん、私にはどっちも真似できないには違いないんだけど、あれだけの技を、ミスなしで毎日、日によっては一日数回こなさなきゃならないのだ。ほとんど命綱もなしで。彼らの笑顔を見ていると、Cirque du Soleil で演技していることを、ものすごく誇りにかんじているのがよくわかる。