2002年2月 日本からの行き方、村の印象、エクスカーション、困ったこと、などなど

実は先週、思い切りましてブラジルのリオのメッドに行って参りました。
前々からリオのカーニバルを見に行きたいな、と思っていたのですが、日程的に合わず何年か見送っていたのです。
でも、今年の日程は月中で会社のお休みが取りやすかったので決行!そして、せっかく行くのなら、とメッドにチャレンジしたわけです。
ブラジルと言うことは、ポルトガル語ですよね?言葉の壁はありませんでしたか?
ポルトガル語はおろか英語もおぼつかない私と友人で、果たして日本人GOのいない村でも大丈夫だろうか?!と不安もいっぱいでした。
実際、リオの村はアメリカ人やイギリス人のGMはほとんどおらず、ポルトガル語、スペイン語(アルゼンチンのGMは多い)がほとんど。たまにフランス語と英語といった状態。
お部屋に置いてあった施設の利用案内も英語の解説はなしだし、ストレッチや水中エアロの次の動作の説明(?!)もポルトガル語オンリーで周りに上手なお手本がいないとちんぷんかんぷんでちょっと困りました。(笑)

でも、そういう状況に放り込まれてみれば、言葉なんか分からなくても何とかなるものなんですね。
英語が?!なGOだったら英語のわかるGOを探してきてくれたし、何よりさすがサンバの国。常にハイテンションでノリノリなので、ええぃ、もうどうにでもなれ?!って感じで、こっちもノリだけの対応で可で十分でした。
そんな中で時折「おはよ?」とか「たくさん食べてください」なんて声をかけてくれるGOもいたりして、妙にうれしかったです。
「少しだけ日本語できます」って話し掛けてくるGMさんもいらっしゃったし。
ブラジルは、日本から見ると地球の真裏。ずいぶん遠いですよねー
確かに・・・遠いです。日本からだと約24時間。
VARIG か JAL だとロスでトランジットの直行便がありますが、今回はテロの影響か、ロスではトランジットルームに行くのではなく(3年前に行った時はただのトランジット休憩だった)スーツケースも全部取り出して入国・税関検査を受けての再出国だったのでかなり疲れました。

リオには Itaparica と Rio das Pedras という2ヶ所の村があります。
今回はカーニバル観覧が一つの目的だったのですが、前者はサルバドール、後者はリオデジャネイロに近く、どちらもカーニバル観覧可だったのですが、初心者ということでメジャーな後者を選択しました。
リオデジャネイロの空港からはどれくらいかかるんですか?
Rio das Pedras はリオの空港からバスで1時間半位です。
村の周りはアマゾンチックというか熱帯雨林というか、緑の中にぽつんとビレッジがあるので、ロケーションとしてはかなり贅沢な感じです。
海村とはいえないかもしれませんがビーチはありました。カンクンの様な海の青さはありませんでしたが、そこそこきれいでしたよ。
セーリング、ウォータースキー、カヤックはできましたが、ダイビングをするような海ではなかったので、Pamela さんや Kimi さんにはつまらないかもしれませんね。
そうそう。ウォータースキー小屋で順番待ちをしている時、シュノーケリングセットを\持ったカップルが下りていったので、へぇ、魚がいるのかなと思ってみてたら、何と!巨大なウニを取ってきてました(笑)。
リオデジャネイロの空港から、1時間程度と聞きましたが、係員付きの送迎(1台に付き往復で$196らしい)を予約していたのですか?それとも自分でタクシー?
自力では行けないと思ったので、V/Vに送迎をつけてもらいました。
到着ロビーでメッドの札を持った係の人を見つけて連れてってもらったら、大きな観光バスに先客がいて、バスはほぼ満席の状態でした。
帰りも空港別(行き先別)にバスです。値段はいくらか忘れてしまいました。
というのも、メッドの申し込みはサンパウロにある日系人が経営する旅行代理店に頼んだのですが、値段の計算が基本はレアル、でも支払いはドルといった感じで、結構あいまいになってしまったからです。ちょうどその頃円安まっしぐらでしたし。でも、日本で頼むより安いのでそれでお願いしてしまいました。
ちなみにこの代理店は、サンパウロに住む友達(日本人)の旦那様(日系ブラジル人)の親戚の方なので、いろいろとお世話になってます。
実はカンクンもここに頼んだりしてました。振り込み手数料なんかも含めると、為替の影響もありますが、実際に日本申し込みと比べての価格メリットって2?3万出ればいいところなんですよね。
でも、この2?3万にこだわってむちゃな頼み方をしてます。(笑)
お目当てのカーニバルについて聞かせてください。
カーニバルはメッドのエクスカーションで行きました。
一口にリオのカーニバルと言ってもいろいろありまして、死人が出るような乱闘騒ぎがあるのは、無料で見られるB級チームのパレードが行われる市内の通りかもしれませんね。
A級チームがパレードを行う会場は入場料を取るのですが、観光客に売り出されるボックスというのが決まっていて、ここは結構安全です。
エクスカーションには送迎も付いていて、会場の入り口までバスで行って、帰りも出口のすぐ前から乗るので、暴徒に襲われる心配もありませんでした。
ちなみに、夕方4時半に村を出発。パレードは夜9時から朝の6時頃まで。帰りは深夜1時か朝の6時か選べます。(ほとんどのGMが最後までいましたけど)まあ「観光客ばかり」ということで盛り上がりがイマイチという意見もありますが、パレードのスケールの大きさ・出演者の熱気など想像以上にすごくて、自然にこっちも体が動き出す感じなんです。
しかもまわりはメッドのGMさんですから、みんなで踊りだしたりして、私達はここで十分楽しめましたよ。
できたらまた行きたいくらいです。そりゃあ、願わくば出場もしてみたいけど。
まっと先生の写真を見ると、海はきれいそうですね?
あの写真だととてもきれいに見えますが、実際はそんなでもないです。
そんなでもないって、決して汚いわけではないのですが、何せカンクンの印象が強くて、やっぱりあの”青”を求めてしまうのです。
”青”くないんですよ。どっちかといえばグレー。だから、滞在中一度も海でぷかぷかしてません。
もちろん、全体の雰囲気としてはGOODなので、写真のように木陰から海を臨む、とか、バックの山の緑とのコントラストを楽しむ、なんていうのはいいかもしれませんが。
私たちも、いつかブラジルの Clubmed に行ってみたいと思っているんですが、ブラジル生まれのKimiの部下(日本人)の方が、「リオデジャネイロ付近は海もそんなにきれいじゃないし、>危険だから、北の Itaparica の方がいいんじゃない?」って言われたようなんですが、私としては、イグアスの滝も見てみたいし、海もきれいそうだし、Rio das Pedras もいいんじゃないかって気がしてるんですが・・・
3年前にメッドじゃなくて普通の旅行(?)でブラジルをまわりました。
サンパウロ、イグアス、マナウス、リオとまわって、最後のリオではコパカバーナビーチ沿いのホテルに泊まりましたが、リオの海岸、コパカバーナやイパネマなんかも海自体はあまりきれいではありませんでした。(これも”カンクンと比べて”という部分が入っているかもしれませんが)

2月の旅行にあたって、私達も Rio das Pedras か Itaparica か悩みました。今回のメインはカーニバル観覧だったのですが、Itaparica でもサルバドールのカーニバルが見られたんですよね。
でも、カーニバル入門ということで、メジャーなリオを選んで Rio das Pedras にしたわけです。
エクスカーションにはどんなものがありますか?前回行かれた時のことでもいいので、イグアスの滝ツアーのことも教えてください。
Rioではエクスカでイグアス1泊2日(2泊3日だったかも?!)の旅、リオ市内1日観光なんかのコースもあったと思います。
イグアスの滝はむちゃくちゃよかったです。
滝のスケールの大きさなんかはもちろんですが、何故か水が滝壷へ落ちる光景をぼーっと何時間見てても飽きないんですよ。
今思うと、最近話題の”マイナスイオンパワー”ですごく癒されていたからだと思います。
イグアスではボートで滝のすぐ側まで下るマクコサファリというツアーが面白いです。そして、ブラジル側からアルゼンチン側の滝を観た後に車で対岸のアルゼンチンに向かい、今度はアルゼンチン側からブラジル側の滝を見るんです。これが微妙に姿が違って面白いんですよね。
マクコサファリというのは、エクスカーションと別に料金を払って、というツアーですね?ラフティングとは違うんですね?
夏だと、水着の方が良さそうな感じだったんですが、どうなんでしょう?
エクスカーションに含まれるかどうか、詳しく内容を聞いていなかったのでわかりません。でも、なんとなくツアーの一部に組み込まれているような気がしますが、どうかな?!
マクコサファリの様子ですが、まず入り口の事務所から軽トラじゃないですけど、トラックの荷台に人が座れるようになっている感じの車(?!)でしばらく森の中を川の方向に向かって走ります。
記憶が薄れてきてしまっているのですが、確かその後一度乗り換えて、4WDのゴッツイ車で険しい岩場の道を更に進んだ気がします。
そして川に着いたら船に乗り込みます。ラフティングみたいなゴムボートではなくて、もう少ししっかりしたボートかな。
これで川を下って滝壷の方に向かいますが、私達が行った時はちょうど水量が多いときで、かなり水しぶきがかかりました。
ボートに乗る前に「カメラやビデオやかばんなど、濡れてはいけないものはここに入れろ」とビニール袋をくれます。
ガイドさんの話だと、この水量によって様子がかなり違うそうです。
そして滝の近くに着いて「写真!写真!」と思ったのですが、それこそ水しぶきがすごくて全然撮れませんでした。
水着を着るかどうかですが、私達が行った時は8月=南半球は冬でしたので普通の服にビニジャンでしたが、夏ならば水着でもよしかもしれませんね。夕方見に行ったので結構寒かったです。
ビザは要らないんですか?と言うか、まずブラジルに行くのにもビザがいるんですよね(基本的な質問だなぁ)?(^.^;)
アルゼンチン側に行くみたいですが、アルゼンチンはビザは要らないんですか?
ブラジルはビザが要ります。確か4千円ちょっとかかったかな。(90日間有効の観光ビザ)
日本の場合、顔写真とか往復のエアチケット原本か航空会社発行の予約確認書なんかが必要で、発給に1週間以上かかるのでちょっと面倒くさかったです。
旅行会社に頼むと手数料がもったいないので、自分達で申し込み用紙なども記入して申請に行くのですが、領事館はいつも混みあっていて一苦労なんですよね。
アルゼンチンはビザは要りませんでした。車で国境を超える時、ガイドさんにパスポートを渡してそれを係員に見せるだけでOKだったと思います。
他にはどこか行かれましたか?市内観光とか?
リオ市内観光をしましたが、バスと地下鉄を駆使し、自力でいろいろまわりました。
バスが縦横無尽に走っているのですごく便利なのですが、すごくスリリングでもありました。
幸運なことに怖い思いは一度もしなかったのですが、サンパウロに住む友達からも、十分注意するようにとは言われてました。
ひぇ??!!度胸ありますね?!!前述の知人から、「時計ははずすこと。貴金属は持って行くな!」と言われてますが・・・(^.^;) 最近も、その方のお友達のお父さんが襲われたとか・・・
サンパウロの友達の家に一番に立ち寄ったので、バスの乗り方とかいろいろと教えてもらったので、まあ何とかなるだろうと思ってバスにチャレンジしました。地球の歩き方にも「何番のバスに乗れ」って書いてあったし。
でもスリリングでしたよ。一つのバス停にいろんな行き先のバスがすごい短い間隔でばんばんやってくるんです。その中で自分の乗りたいバスの番号を見つけて「乗せてーっ!」って身を乗り出してアピールするんです。
この「バスの番号を見極める」のが大変で、日本野鳥の会の人を助っ人に借りたいくらいでした。
そして降りたい時も雰囲気なので、私達は料金係の人(運転手とは別にバスの真ん中あたりに座っている)に、友達に書いてもらった「○○に着いたら教えて下さい」メモを見せて教えてもらってました。
まあ、大抵観光スポットに行くので多くの客が降りるのでわかったんですけどね。
で、一番困ったのが帰り。なぜなら地球の歩き方には「帰り方」(=何番のバスで帰れ)が書いてないから。
一度間違えて違うバスに載ってしまって、料金係のお兄さんに途中で降ろしてもらいました(お金も返してくれた)。
地下鉄はとてもきれいでわかりやすく、何の心配もありませんでした。

・・・と、このような旅行記を日本に帰ってから友達に送ったら、「あなた達、本当にバスや地下鉄で動きまわったの!?すごい!!」と、友達の旦那に感心されてしまいました。・・・あんた達が教えてくれたのに(笑)。
その旦那さまも言ってましたが、コパカバーナみたいな観光地でも、白昼堂々強盗に襲われることがあるそうです。
幸い私達は何にも怖い思いはしなかったんですけど、本当は怖いところみたいですね。
エクスカーションでダイビングはないんでしょうか?シュノーケルなんかはどうでした?
ダイビングはなかったと思います。多分近くにはダイビングスポットはなさそうな感じ。シュノーケルもないと思います。
あっ、でも、水上スキー小屋の近くであるご夫婦がもぐってまして、何を見てるのかなーと思ったら”ウニ”でした。(笑)
マリンスポーツで出来るのは水上スキーとセーリング、カヤックだけだと思います。
そうそう、食事はどうでしたか?お米のご飯ってありました?実は、ポレンタはちょっと苦手だったりする。(^.^;)
あったかな?!
実は私も友達も食には全然こだわらない方なので、あんまり食事に情熱を傾けてないんですよね。友達は特に少食で、毎食主食がブロッコリーだったりします。(笑)
あっ、でも一度お寿司が出た気がします。私達は怖くて手を出さなかったけど、結構人気で並んでたかも。
それから、「毎日が Power Walk」っておっしゃってましたが、海沿いの棟と、ガーデン側とメインの建物からの距離とか、かなり差があったりします?ガーデン側って坂の上?高低差があるのでしょうか?それとも村が広いの?(なんか、見るとすごく広そう)
すっごく広いです。宿泊棟自体もたくさんあって、遠い部屋だと本当に遠いし、敷地も広くてサッカー場なんかもありましたから。
高低さもありましたよ。だから、スーツケースの運搬やハウスキーピングのシーツ・タオル等を運ぶのに、ムラの中でロバくんが働いてます。
そして、私達の部屋は一番端っこの一番高い位置にある棟で最初は大変でした。慣れればたいしたことはなくて、食後の運動、散歩気分でしたけど。
コインランドリーはあったんですよね?
それが・・・無いんです。(T_T)
久しぶりに毎日手洗いで筋肉痛でした。そして脱水も手作業なのでやっぱり絞りが甘い。
部屋の中に干していたのでは追いつかないので、一番端っこの1Fだったことをいいことに、昼間窓から外の芝生に出て、スーツケースとかを乗せるラックを物干し台代わりにして洗濯物を干してました。(2,3日後、お隣さんも真似してた)
これはなんとかしてもらいたいものです。
他にはなにか困ったことはありませんでしたか?
多少困ったことといえば、ホワイトカード、部屋付けに出来るカードをなかなか入手できなかったことかな。
なにせ Cancun はV/Vで行ったとはいえ、日本人GOがいてチェックインに立ち会ってくて、お部屋の鍵や何かと一緒に渡してくれたので、てっきり自動的に作られるものかと思っていたんです。でも、Rioでは鍵しか渡されなかったのでどうするのかな、と思ったんですよ。
その後、セーフティボックスを使いたかったのでレセプションに行って申し込みしたんですけど、その時に「タオルカードは必要か?デポジット○ドルです」といわれ、おぉ!タオルカードもなかったか、とはじめて気づきそれも借りました。
そしてしばらくしてから、V/V申し込み時にカーニバル観覧の予約を入れていたんですけど、いつ集合かとか詳細はどこにも書いてなかったのでエクスカのオフィスに顔を出したんです。そうしたら、日本人2人、申し込みしてる人達だわ、とすぐに気づいてくれました。
で、予約時に(カーニバル観覧の為に)パスポートのコピーがいるとか、カード番号がいるとか、かなり詳しく聞かれたので、てっきり全てが完了していると思っていたら、あくまでも予約だけで実際の申し込みはエクスカのオフィスで必要だったのです。
その時に「ホワイトカードは?」と聞かれ、「もらってない」と答えたら、「ブティックの支払いもこのカードでできるのよ(←知ってる)。カーニバル観覧の代金もそれで精算するのでレセプションで作ってきて。」と言われ、初めて自己申告するのか、ということに気づきました。
でも、レセプションで「ホワイトカードを作りたいんです」と言っても通じない。
つたない英語で「エクスカのオフィスでツアーの申し込みをしたんだけど、カードが必要と言われた」と、何とか状況からホワイトカードを作ってもらおうとしたんだけどだめ。
二人位GOが交代して、3人目位ですごく人当たりのいいあんちゃんが出てきてくれて、やっと事情を察してくれ、目指したカードを取り出してくれました。(同じ説明しかしてないのに)
そうしたら、そのカードを作るのに必要な書類って、セーフティやタオルカードを作る伝票と同じだったんですよ。なら最初に教えてよ!って感じでした。
↑これって、去年のTurkoiseのレポートに書いてありましたよね。到着してからすぐにカードを作りバーチケットを買った、みたいなことが。
帰ってきてから読み直して、はぁ?なるほど、と思いました。でも、現場では全然思い出せませんでした。(笑)
最後に一言お願いします。
今まで旅行したメッドももちろん楽しかったですが、今回は「メッドの新たな楽しみ方を知った」旅行だった様な気がします。
これからも日本人GOがいるいないにとらわれず、いろいろなところにチャレンジしてみたいと思います。
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